- にじ(3歳児)
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「よ〜いどん!」は、勝ち負けの練習

運動会まであと少しのある日。
にじチームさんの保育室をのぞいてみました。
かけっこの時に、どうしてもゴールテープの前で、止まってしまう子が多いので、担任が保育室で、1人1回ずつ、ゴールテープをきる体験をさせていました。




実は、この「1人1回ずつゴールテープをきる体験」というのを、担任が狙って保育に取り入れていたように思いました。
1人ずつがゴールテープをきるということは、必ず「勝つ喜びを体験する」ことになります。しかも、みんなから、注目されながら。思わず、両手を上げて、ゴールしたくなっちゃいますね。

ですが、本番のかけっこでは、4人くらいずつ走るのです。ということは、当然ですが「負ける体験」もすることがあるのです。
ゴールテープをきる体験をしてからは、「負けて悔しい」「テープをきれなかった😭」と泣く子が増えた気がします。
一昔前は、「かけっこで順位をつけない保育園」が流行って、保育業界で議論になりましたが、勝負の世界に勝ち負けはつきものです。
勝ったら誰だって嬉しいし、負けたら誰だって悔しい。でも、その湧き上がる感情は、順位をつけなかったとて、なかったことにはできません。しっかり味わったらよいのです。
このチームでは、日々の保育の中に、勝ち負けを体験できる機会を多く作っています。
例えば、ある日の「ペットボトル倒しゲーム」↓

担任は、子ども達に勝ち負けの体験の場を設け、勝敗に感情をあらわにする姿を見守りながら「やったね!」「くやしいね。」「次はきっと勝てるよ!」と気持ちに寄り添う言葉をかけていました。
その中で「少しずつ負けの受容ができるようになった」と表現し、成長を喜んでいました。
「負けたらくやしいけど、次はがんばるぞ!」の気持ちも、集団生活の中だからこそ、味わうことができるのかもしれませんね。
本番もがんばろうね!
