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日常生活の中の性教育

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日常生活の中の性教育

日常生活の中の性教育

先日、そらチームのお昼寝の寝かしつけをしていた時のエピソードです。

私が子どもたちの背中をさすったり、トントンしたりしながら寝かしつけをしていたら、急にお腹が痛くなってきました。

「うー、お腹がいたい…」と私が小さく呟くと、Tくんが「園長先生、お腹痛いの?1ヶ月に1回の赤ちゃんが生まれる準備?」と、聞いてきました。

私はびっくりしました。
長い保育士生活の中で、そんなことを聞かれたのは、初めてだったからです。


「違うんよ〜。給食食べすぎたのかな?園長先生は、もう赤ちゃんは生まれないよ。もう3人も子どもを生んだからね。」
「そうなんだ。大丈夫?」と、どこまでも優しいTくんでした。

夕方、お迎えに来られたお母さんに、ばったりお会いして、このエピソードをお話しました。
「私がね、お腹がいたいって言ったら…」ここまで話したら、お母さんはピン!ときたようでした。

園長:「え、お母さん、なんの話か、心当たりあるんですか?!」
お母さん:「はい、わかります。前に聞かれたことがあって、隠すのも変だし、赤ちゃんが生まれる準備をしてるから、お腹がいたくなるって、話したんです…笑」
園長:「お母さん、ステキな性教育ですね。長く保育現場にいますが、こんなふうに聞かれたのは、初めてで…。すばらしいですね。」

と、お話して、このエピソードをブログに載せる許可をいただきました。


「お母さん、お風呂で血がでるんよ🩸」という話は、子ども達からよく聞くのですが、「赤ちゃんが生まれる準備」と子どもから聞いた時は、本当に感激しました。

子ども達にとって「性」というのは、とても身近で、とても自然なことだから、大人が恥ずかしがらずに当たり前の事として「性」について話すことの大切さを改めて、感じることができました。「性教育の時間」なんて、特別な授業などなくても、子ども達が素直なうちに、知りたい時に親から「性」の話を聞くことができるのは、どこかいやらしい、間違った認識をしなくても済むのではないかと思いました。

Tくんは大きくなっても、きっと彼女や奥さんを労わることができる、優しい男の子になるんだろうなぁ、と嬉しくなりました。

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